先日から「アドバイス」について、いくつかの記事を書いています。
ここまでは助言を受けて、あなたの人生をうまく運ぶためについてでした。
ところで、世の中にはどれほど効果的なアドバイスを得ても、状況がまるで変わらない人がいます。
あなたは「私はそんなことない!」と思っているかもしれません。
ですが「誰かからのよい提案を、無意識で台無しにする」という光景は、残念なことに跡を絶ちません。
今日はそのメカニズムを3つの特徴という切り口で解明していきます。
うまくいかないパターンを事前に知ることで、あなたはその仲間に入ることを防ぐことができるはずです。
やってみる前から「できない」と決めつける
誰かに相談をした時に、自分にとってありえない提案を受ける。
あなたにはきっと、このような経験があるでしょう。
その時に、どのように感じたかを覚えていますか?
「それ、私には無理だから!」
「私には難しくて、できっこないし…」
といった反応であったのなら、あなたはアドバイスをもらっても意味がない人になりかけています。
ただ、今、私の言葉を聞いているあなたであれば、まだチャンスはあります。
これから先は、誰かに助言をもらったら素直な気持ちでやってみてください。
私は仕事で誰かの相談に乗る時に、あえて「できそうにないこと」を提案することがあります。
(いつもそうではありませんが)
その際に出てくる、お客様の反応や行動を見ることで
- 固有の性格や特性
- 現状や近い未来をどのように認識しているか
- どれくらい本気で「変わりたい」と思っているか
といった、お客様についての情報を得ています。
「こういう人もいる」ということで、参考までに。
何も考えずにアドバイスを実行する
次にお話しする特徴は、どちらかと言えば「とにかく行動!」がモットーの方の失敗パターン。
「言われたことをさっさと実行できる、ガッツとパワーにあふれている」という方が陥りがちなものです。
先ほど書いた、言い訳をして行動をしない人よりは、手や足を動かした方がずっといいのは当たり前。
なのだけれども、ここでさらに「頭」も動かしてほしい。
これが私の意見です。
得られた助言について考えることは
- 相談相手がなぜその提案をしたのか?
- 今から自分は何をすればよいのか?
- 自分にとって都合のいい「変換」をしていないか?
まだまだたくさんあるのですが、キリがないのでこれくらいにします。
ちなみに、熟考した結果、もらったアドバイスを実行しないという選択をする場合も出てきます。
何が判断基準なのかはその時々なので、ここで解説することはしません。
ただ、いただいた提案を「やるのか?それともやらないのか?」を考える基準として
「誰からのアドバイスなのか?」
これが重要なことは間違いありません。
あなたが余計な思考をしないで済むよう、信頼できる方をアドバイザーにしてくださいね。
「何でもお金で解決できる」と考えている
ここまでに書いたことは、どこかで発信したことがあるものばかり。
ですが、今からお話しすることは初めて公開する、私の考えです。
私の仕事のひとつに、フリーランス事務代行の始め方を教えることがあります。
ページをご覧いただいたら分かる通り、ごく普通の生活を送る方がポンと出せる金額ではありません。
きっとあなたは、「たっかーい!こんなの買えないよ!!」と感じたことでしょう。
にもかかわらず、2015年に始めたこの講座を受講した方は、200人を越しています。
その理由がこれかな、と。
この講座を受けた生徒さんの中に、一定の割合で
- お金を払えば、ダメな私もフリーランスになれる
- お金を払えば、会社に勤めなくても家で仕事ができる
(私の教えている手法が「家から一歩も出ずに仕事ができる」なので) - お金を払えば、山田さんから仕事がもらえる
こう思い込んでいる人がいるのを、私は知っています。
なのですが、こういう考えを持っている人に限って、うまくいかないですね。
結果の出ない人を何十人と見てきたので、これは間違いないかと。
お金の力って怖いな、と私が思う瞬間です。
アドバイスを生かせないパターンを、なぜ私が書いたのか?
私はこの記事を、実は書くつもりがありませんでした。
そもそも、相談することでうまくいく秘訣は、この記事の冒頭でご紹介していますから。
つまり「もう書いた」というわけです。
なのに、反対の視点から見た文章をわざわざ書いた理由。
それは何か?というと
失敗という視点で書かれた文章の方が「刺さる」方がいる
から。
どちらが「よい・悪い」というものはありません。
人間として持っている思考パターンには、それぞれ違いがあるだけなので。
というわけで、全部読んでみてください。
そして、あなたにとって最も納得できるページを参考にしていただければ、私はうれしく思います。