我が家で出す食事のことを、私の子どもたちはこう表現しています。
「うちのご飯って、給食より味が薄いね」と。
実際、私が作る料理にはそれほど多くの調味料を使っていません。
料理をする時はいつもレシピを見ていまますが
調味料の分量は、いつも規定量の半分から三分の一程度。
結果として、私の作る料理は給食より味が薄い、いわば「病院食」に近い状態です。
もちろん、これは計画と目的がある上での行動です。
調味料を減らすことで得られる、3つの効果
私が調味料の使用量を控えめにしているのには、いろいろと理由があります。
その中でも特に大きな目的は3つ。
順に説明しますね。
食材の味そのものを楽しむ
たとえ同じ食材であっても、味にはそれぞれ違いがあります。
大根やにんじん、キャベツといった野菜は、特に分かりやすいですね。
あと、海が近いという土地柄、魚にも似たような感覚を持っています。
旬の物は味に「エッジ」が効いていて、そのパワーを味わうのが私の楽しみ。
ハウス栽培の野菜では再現が難しい、シーズンならではのイベントです。
(できないわけではないのかもしれませんが、一種の「越えられない壁」を感じます)
なのに、わざわざ調味料を使って食材の味を変えてしまいたくない、というわけです。
体に過剰な負担がかからない
塩やしょうゆ、みそといった調味料も、食材と同様に内臓を使って消化されます。
中でも、人類の歴史に登場してまだ日の浅い化学調味料は、体が対応していません。
つまり、化学調味料を消化するためには、内臓により大きな負担が必要というわけです。
「化学調味料を日常的に使うことは、内臓がいつも100メートルダッシュをしているようなものだ」
と言えば、イメージできるでしょうか?
ここでは化学調味料にスポットを当てましたが、調味料全般に言えることだと考えてください。
集中力アップ効果がある
調味料がてんこ盛りの食事を口にすると、 体内では内蔵に大きな負担をかけながら全力で消化活動が行われています。
その間、人間の持つ他の機能には制限がかかります。
あなたはランチの後に眠くなった経験はありませんか?
その理由が実はこれ!
調味料を減らすことで内臓への負荷が減り、流れとして自然に集中力は上がります。
「内臓がフルパワーで消化する」ということは、その間、頭の働きが鈍くなるということ。
化学調味料がたくさん入っている料理を食べてみたら、すぐに分かります。
気が向いた方はおためしください。
集中力を上げるには様々な方法があります。
その中でも特に効果が高いのが、今日のテーマである調味料を減らすことといった体へのアプローチ。
これが私の意見です。
調味料をきちんと量る – 私の「秘密兵器」
ではここで、私が調味料を減らすのに活用しているツールをひとつ紹介します。
しょうゆや料理酒、みりんは常にこちらを使って計量していて、私にとってなくてはならない道具です。
そのアイテムとは「さじかげん」
「小さじ2」と「大さじ1」をワンプッシュで、素早く計量できる便利道具。
ひとつ500円程度で手に入るので、ぜひともおためしください!
「食べる」を、もっと楽しもう!
今、私たちの身近では「食べ物そのものを味わい、楽しむ」機会が激変しています。
1年中、同じように手に入る野菜や果物。
世界中からやって来る、日本の気候では栽培・飼育できない食材たち。
バリエーションにあふれた食環境に置かれている私たちは、豊かな食生活を手に入れたように見えます。
なのですが、その実態は、化学調味料で同じ味付けをされた料理が増えただけ。
食材によるちょっとした違いを、感じにくくなっています。
今の状態がよくないと言うつもりは、まったくありません。
ただ、体のことを気遣い、「食」を楽しむのはむしろ難しくなった、というのが私の持つ感覚です。
私たち人間が本来、持っている能力を思う存分使い切る。
そのために、今すぐできる調味料の賢い使い方を、私と一緒に考えてみませんか?
ワーキングマザーの頭を悩ませる「毎日のごはん」問題。
働きながらでも無理なくできる「体にやさしい食事」についてお話しします。