「ほしいもの」「叶えたい夢」と言われて、あなたは何を連想しますか?
少し時間を取って、紙に書き出してみてください。
できるだけたくさん、100個を目標にやってみてください。
いかがでしたか?
「私、こんな事を考えていたんだ!」と、新鮮な気持ちになったのではないでしょうか。
ところで、「自分の願いは叶えてあげるとよい」という言葉を聞いたことがありますか?
自分自身を満たすことが善であり、我慢することによいことは何もない
という発想です。
基本的に、私はこの考えは賛成です。
そうでなければ、
- 会社に勤めず
- 住まいに縛られずも好きな場所に出向いて
- やりたいことを自由にやり
- お客様に感謝されて、お金をもらっている
今の私は存在しないはずなので。
なのですが、「これがほしい・やりたい!」を毎回のように満たすと、何が起きると思いますか?
「自分にはお金をかける価値がない」わけではない
これからお話しするシーンを、思い浮かべてください。
あなたは、今、コンビニにいます。
目の前には300円のアイスクリームがあり、あなたはそれを食べたいと感じています。
ですが、「300円は高すぎる」と考えるあなたは、隣りにある100円のアイスと迷っています。
さて、あなたはどのような選択を取りますか?
正解はないので、自由に考えてくださいね。
本当は300円のアイスクリームが食べたいのに、100円のもので我慢する。
このような行動を繰り返すと
「私には100円の価値しかない」という刷り込みが起きるのでよくない
と言われています。
しかし、300円のアイスクリームを買えるだけのゆとりが家計にないのであれば、
- 100円のものを選ぶ
- 2回我慢して貯めたお金で、300円のアイスクリームを手に入れる
このいずれかしかありません。
自分の現状をきちんと把握し、それに見合った出費スタイルを選ぶ。
これが本当の意味での「自分にお金をかける」ということ。
後先考えずに、いつも300円を出費していたのでは、あっという間にお金がなくなってしまうだけなので。
300円のアイスクリームによって、あなたが得たい成果とは?
先ほどのシーンで、あなたは「300円のアイスクリームがほしい」と設定しました。
ただ、ここでひとつの疑問が浮かびます。
その疑問とは「300円のアイスクリームでなければならない理由は、どこにあるのか?」
つまり、
300円のアイスクリームをほしがる理由を、きちんと理解していますか?
というわけです。
よくあるパターンとしては
- 「300円のアイスクリームが買える」と、見栄を張りたい
- 300円のアイスクリームを買うことによって、別の何かが得られる
でしょうか。
味の違いにこだわるのあれば、300円のアイスクリームには意味があるかもしれません。
しかし、見栄を張るための選択であれば、100円のものでも構わない可能性が生まれます。
また、「非日常」である時のお財布は、どうしても緩みがちです。
普段なら買わないのに、旅行の時だけ300円のアイスクリームを選ぶ。
このような場面に心当たりがあるのなら、「ほしい」という気持ちに疑いの目を向けた方がよいかもしれません。
いつもは手を出さないアイスクリームによって得られるのは、果たして何でしょう?
本当にほしいわけではなかったのであれば、食べた後には何も残りません。
「願いを叶える」の持つ、本当の意味
あなたの願いを叶えることを我慢する必要は、どこにもありません。
先ほど例に出した「300円のアイスクリーム」であれば、
食べたい理由がハッキリしているのであれば、300円のアイスクリームにGoサインを出す
というわけです。
ここで大切なのは、
あなたの「ほしい」は、どこから来ていますか?
という問いに、真剣に向き合うことです。
様々な視点から「なぜ?」を考え、そのすべてに対して「〇〇だから、これを望む」と返答できる。
ここまで来て初めて「自分は心からそれを望んでいるのだ」と言えるのだと、私は考えます。
今回のお話しは、少し難しかったかもしれません。
なのですが、あなたの持つ願いの裏側にある「本当の願い」を知ること。
これがあなたを楽にする道だ、と思ったので話題にしました。
こちらの話があなたの役に立つ場面が来た時に「そういえば」と思い出してくださることを、私は心から願っています。