「他人に対して、誠実でありなさい」
この言葉を小さいうちはご両親から(言葉そのものはもっと簡単だとは思いますが)。
学校に通うようになってからは学校の先生からもかけられる機会が、日本では数多くあります。
他人に対して誠実であることを心がけるのは、一見すると確かに相手のためと思えなくもありません。
ですが、この言葉の持つ意味はそれだけではありません。
誠実な心を持つことで最も影響を受けるのは、実はあなた自身。
つまり、誠実であることは自分自身のため、というわけです。
全世界の人に対して「隠し事」はできない
あなたは誰かに対して、誠実ではない状態であったことはありますか?
例を挙げると
- ウソをつく、騙す
- 心にもないお世辞を言って、ご機嫌を取る
- おべっかを使う
- 信頼できない情報源から得た情報を伝える
- 相手の発言や行動に対する違和感を隠し、きちんと伝えない
といった行為。
言葉を換えると「正直ではない」とも言えます。
誰にも明かさなかったとしても、あなた自身はあなたが誠実ではないことを知っています。
「自分自身に隠し事はできない」というわけです。
そして、
自分を含む誰かに対して隠し事をするのは、心を重い鎖で縛って負荷をかけるという行為。
「いいことは何ひとつない」と言ってもいいくらい、デメリットだらけの状態なのです。
「嘘も方便」ということわざはありますが、これが成り立つのは特殊な場合のみ。
死に至る可能性のある難病の告知を本人にするか、それとも黙っておくかを考える時くらいではないでしょうか。
(本人も薄々、気づくケースが大半なので、告知はした方がよいとされていますが)
ただ、この場合も「言おうか、それとも言うまいか」と、家族はずっと悩み続けます。
最終的には、黙ったまま見送ることで、一生消えない後悔を背負うことになるかもしれません。
他人に不誠実な態度を取ると、あなたはどうなるのか?
先ほどもお話しした通り、他人に対して誠実ではない態度を示すことであなたには大きな悪影響があります。
たとえば
- 「いつバレるか」とヒヤヒヤし続けて、心が休まらない
- ウソをつき続けることに疲れ切ってしまう
といった影響です。
「?」と感じた時には、自分の気持ちを率直に伝える。
そして、伝えるタイミングとして最も適切なのは、違和感を持った瞬間です。
その場で伝えれば小さく済むことでも、隠している期間が長ければ長いほど言いにくくなった。
このような経験を、あなたは持っているかと思います。
その際に「最初に言っておけばよかった」と後から振り返っても、後の祭りなのです。
まとめると、その時々できちんと伝えるのが、他人に対して最も簡単に誠実であり続ける方法だというのが、私の考え。
ただし、相手を不用意に傷つけることのないように、伝える時の言葉はよく考えて選んでくださいね。
堂々と生きるために、誠実な心を持とう!
自分の心に対して正直であり続けることで、気持ちを楽にして生きる効果が得られる。
誠実さを持つことがよいとされる「隠された理由」は、実はこれです。
この効果はおおっぴらに言われることはないものの、改めて文章として目にすれば納得できるのでは?
自分を偽らないことが、結果として相手に対する誠実さを示すことにつながります。
また、「ウソをついていない」と言い切れることで、あなたの心は常に晴れやかな状態を保つことができるのです。
「今、すぐできるか?」と言えば、難しい側面があることでしょう。
なのですが、これから先に築く人間関係において、誠実であることを心がけることはできるはず。
すべては「今、ここから」始まります。
ワーキングマザーが自分と家族、そして関わるすべての人に対して誠実であるために取り組みたいことを、こちらでお話しします。
あなた自身を取り戻し、嘘偽りなく正直に誠実に生きることが、あなたが幸せになるために必要なことです。