「やってもやっても、家事って終わらないんだよね」
「すぐに散らからるから、もう片付け、やめちゃおうかな…」
家事を担当する人なら、みんなが思っているこんなセリフ。
もしもあなたに家事の経験があるのなら「そうなんだよね」と、共感してもらえるでしょう。
そして、もしかしたら
「どうして、私ばっかりやらなきゃいけないの、家事!!」
こんなことを思って、イライラしているかもしれませんね。
なのですが、タスクの量という点で見れば家事を減らすことは簡単なことを、あなたは知っていますか?
家事の量を減らすための方法が、このページでお話しする「その場家事」です。
ルールはたったひとつ。
「問題が大きくなる前に、家事に対処するべし」
これが「その場家事」の基本方針です。
「その場家事」方針・その1:その場でリセット
使った後の食器が、シンクに山積みになっている。
誰かの落としたゴミが、床に落ちたまま。
帰宅した後に脱いだ服が、放置されている。
こんなシーンを思い浮かべてみてください。
あなたはどう感じましたか?
いい気分ではなかったことでしょう。
想像して分かることであれば、解決に向けて具体的な行動を起こすのがおすすめです。
たとえば、ゴミであれば拾えばよいだけですよね。
食器であれば、数が少ないうちに洗えば溜まることはありません。
また、脱いだ後の服も所定の場所に移動させれば、後は洗うのを待つだけになります。
「他の家族がやったことだから、私は知らない」
家族全員がこう思っていたのでは、いつまでたっても解決しません。
だからこそ、
散らかっていることに気づいた人が、その場でリセットするルールが必要
と言えます。
「その場家事」方針・その2:その場で解決
生活の中では、様々な処理するべき案件が生まれるものです。
例を挙げると
- 各世帯へ順番にやって来る回覧板を確認する
- 子どもが学校からお知らせプリントを持ち帰る
- 納税に関するお知らせなど、各種の支払い通知
といったものです。
これらの家事が共通して持つ特徴。
それは「家庭外の誰かに対して、何らかの返事や処理が必要」という点です。
でも、あなたはこう感じていることでしょう。
「すぐ終わるって分かっているけど、めんどうだなぁ」
億劫に感じるこれらの小さな家事。
すぐに終わるのなら「目にしたらすぐにやってしまう」というルールを設けるのは、いかがでしょう?
「あぁ、あれをしなきゃ!」と思い続けるストレスは、あなたの予想より大きいもの。
さらに言えば、しなければならない家事なのにうっかり忘れてしまうかもしれませんよね。
ここまでの話を分かっていただけたのなら
「すぐ終わると分かる家事は、その場で処理する」をルールにする
ぜひやってみてくださいね。
「その場家事」方針・その3:すぐに行動できない時はどうする?
「その場でリセット」「その場で解決」と、お話ししてきました。
ここまでのルールを守ることで、まだ残っている家事は劇的に減っているはずです。
ところで、まだ終わっていない家事の中に、
- するのにまとまった時間が必要なので、今すぐはできない
- 役所や銀行の窓口に行くなど、決められた時間帯での行動が必要
といった、すぐに始めることが難しい家事はありませんか?
あなたや家族の力だけでは変えられない理由で「その場家事」ができない時。
こういった場合には「予約」をおすすめします。
「予約」の方法は
- やるべきことと「いつするか?」を、メモなど決まった方法で書き出す
- 書いたタイミングが来たら、すぐに実行する
以上。
要するに「すぐできないなら、段取りしておこう」というわけです。
未来の自分に対して予約をしておくことで、するべき家事が漏れる心配はなくなります。
私がやっている方法を以前に書いているので、参考にしてくださいね。
家事は「小さい」うちに終わらせてしまおう!
「起きた時に対処することで、事は小さく済む」
このフレーズは、どのジャンルの物事にも当てはまります。
もちろん、家事にも。
発生したタイミングでさっと処理する効果は
- 処理に必要な時間が短く済む
- 放置することで、さらに違う問題が発生することを防ぐ
- 「まだできていない」と、不必要に意識を向ける必要がなくなる
など、数多くあります。
冒頭に書いた通り、家事は終わりなき作業の連続です。
だからといって「家事をしなくてもいい」とはなりません。
家事とは私たちが毎日を元気に、気持ちよく過ごすために、必要不可欠なもの。
「めんどうだから」といって、軽く見てはならないものなのです。
今後も家事についての発信は続けていこうと思っています。
以前に集中してまとめた時期があったのですが、数年が過ぎて考え方や手法が変わったものもいくつか。
なので、「最新バージョン」として改めてあなたにお伝えできれば、と思っています。