先日、夕食を食べている時に、小学生の息子とこのような会話をしました。
私:将来、何になりたいの?
息子:えっとね、サラリーマンになって
私:(ふんふん)
息子:結婚して、子どもが生まれて
私:(やけに現実的だな)
息子:老後になったら…
私:(もう老後かいな!)
息子:息子に、えっと、えっと、育ててもらうんだ!
私:(「面倒をみてほしい」だよね、それ)
途中で私のツッコミが入ったように、妙に現実的でパターン化された将来像を語った息子。
「小学生にして、すでにそれなのか」と、ちょっとがっかりした私。
だけれども、今どきの子どもの持つ平均的な姿なのか、とも感じました。
ここでの会話にあった通り、彼もやがて社会に出るはず。
その時に母としてどうあればよいのか?
少しですが、戸惑いを感じています。
それというのも、大学生の就活スタイルに「それはダメだろう」を感じているから。
その「ダメ」とは、経営者としての私が考えるものです。
就活生が「黒スーツ」を着る理由
春先になると街に一気にあふれ出す、黒いリクルートスーツを着た大学生。
あなたも目にしたことがありますよね。
彼ら、彼女たちは、なぜ皆そろって同じような黒いスーツを着て就職活動をするのでしょう?
実際にインタビューをしたわけではないので「これが正しい」とは言い切れません。
ですが、彼らの心のうちは
- 他の人と違うことをして、内定を取れないのが怖い
- みんながそうしているから、無難なのかなと感じる
- 黒スーツは制服のようなもの、これさえ着ておけば安心できる
といったところでしょうか。
「でもね」と、私は思うのです。
我が社のスタッフ採用方針とは?
先ほど予測したような心持ちの人は、私の会社では不採用です。
なぜなら、そこには「自分」というものが、まるで存在しないから。
服装で人を判断しているのではなく、服装からその人の意思が透けて見えるということです。
私が採用活動をするのであれば、どのような服装で面接に来てもらっても構わないです。
ただ、「自分の意思で『これがよい』と思って身につけている」と言い切れる学生さんを採用します。
私が社員に期待するのは、抜け・漏れのない作業をすることではありません。
(これに関しては、業務委託で人員を確保した方がより確実なので)
求めているのは「あなただからこそ、できること」
詳しくは以前に書いたので、そちらをどうぞ!
これ、実は私が変人だというわけでは、決してありません。
オーナーとして会社を経営する方であれば、たいていの方が持ち合わせている感覚なのです。
「あなただから」と選んでもらえる人になろう!
無難であることは、誰からも選ばれないということ。
このフレーズを、ぜひともあなたに知ってもらいたい。
そう思って、今、筆を進めています。
私の息子のように、ありきたりの人生を歩むことがダメなわけではありません。
どのような人生を選んだとしても、そこに自分の意思があることが大事だ、というわけです。
自分の意思があること、すなわち、あなた自身の頭で考え、心で感じること。
そうしなければ「他の人でもいいや」と思われて、あっという間にあなたの居場所がなくなってしまうのです。
ちなみに、冒頭の会話には続きがあります。
私:今、興味があることって何かある?
息子:うーん、ゲームクリエイターとか、サウンドクリエイターとか
私:ゲーム、好きだよね
息子:うん!でも、仕事にできるほどだとは思わないけど
私:それでもいいじゃない。好きなことがあるのはいいことだよ
息子:そうかなぁ
私:うん、そうだよ!
まだ子どもなので、将来について具体的なイメージを描くのは、まだ難しいようです。
なので、自分が関心を持っていることを、普段の会話から少しずつ考えるようにさせています。
私がこうしている理由は、10年後の息子が何も考えずに黒スーツに袖を通すことがないようにするため。
そして「私はこんな人間です」と自分の言葉で言えることが、将来必ず彼を助けるのだと分かっているから。
さて、あなたは無意識のうちに、就活生の黒スーツを身にまとってはいないでしょうか?
もしも「私、流されているかも?」と感じるのであれば、今から「自分で考える」を始めてください。
自ら考えることは、間違いなくあなたを成長させます。
その結果、周囲から一目置かれ、「選ばれる」人への道へとつながるのですから。